なんだか、あっという間に大晦日です。
お正月は久しぶりにゆっくりとした気分で迎えることが出来そうです。
なによりなにより。
思えば、昨年の合格発表のときは、自分の番号がなかったことが悔しくて信じられなくて、MMCの先生に電話で報告するときに、自分でもびっくりするぐらい号泣していました。
当時は、「誰にも負けないぐらい勉強したから、絶対受かっている。」と思っていたのです。
また、この結果によって、3年目で1次試験から受け直さないといけないという不安や、プレッシャーで自分が見えなくなりかけたのも事実です。
そんな、自分が情けなく、また、お世話になった先生方に対しても申し訳なくて、号泣してしまったのです。
そんなこんなで迎えた2007年。
最初のMMCの講義で前田先生から「なんで、昨年不合格だったのか徹底的に考えろ。そして、みんなにわかるように説明しなさい。」と言われたときに、自分の中の甘さ、思慮の浅さを改めて認識しました。
具体的にどこがどうというのはここでは書きませんが、そのときから今年の合格に至るまで、ずっとそのことを気にしながら勉強しました。
わかりやすくいえば、自分の弱みをひたすら克服する勉強をするように心がけたのです。
それと、「答練、模試では誰にも絶対負けない。」と言い聞かせていました。
自分が克服すべき弱みを越えられたら、自然と得点が伸びるし誰にも負けないはずと思うようにしました。
結果的に、模試の成績は昨年に比べて飛躍的に上昇したし、自信にも繋がりました。
ただ、1番になったのは4回の模試でたったの1回。しかも、同じ得点の方がもう一人いたので、結局は「誰にも負けない」ということにはならなかったし、そのことが、自分に足りないものを常に意識させていたように思います。
だから、成績が良くても常に反省していました。
仲間にも恵まれました。
MMCのクラスメイトは、自分を含めて7人。
みんな、ハードな仕事をしながら必死に勉強していました。
そんな彼らの勉強の様子を聞いたり、見たりしていたので、「仕事が忙しい。」を絶対に言い訳にしないようにしていました。
忙しいのはみんな同じ。否、自分より忙しい中、きちんと勉強して結果を出している仲間がいる。
そんなことを考えたら、自分も仲間に負けないぐらい頑張らなきゃいけないと強く思えたのです。
勉強とは関係ないところでも、友人からたくさんの勇気をもらいました。
自分が勝手に資格の勉強を始めて、勝手に始めた勉強がうまくいかなくて愚痴っぽくなったときも、「それでも前に進んでるんだよね~。」と、励ましてくれたのです。
たまに会う友人とお酒を飲みながら、そんな風に励ましてもらったりしていると、「自分もいつか必ず、友人を勇気づけられる様な人になろう。恩返しを必ずしよう。」と強く思うようになったのです。
環境も変えました。
転職して、6月から今の会社に移りました。
今年は1次試験からだったので、6月の転職ははっきりいって勉強するにはとても不利になりました。
新しい仕事を覚えなければいけない、新しい環境に順応していかなければならない、・・・.etc
1次試験の前日、月次の〆で遅くまで残業して、寝不足のまま試験会場に向かったりもしました。
でも、自分がどうしてもやりたかった仕事に環境を変えたことは、精神的に大きな励みにもなりました。
診断士の学習以外でも、ちゃんと前進している。
自分で切り拓いた道をちゃんと進んでいるんだという実感を得ることが出来ました。
もちろん、環境を変えるにあたっては友人や今の会社の人などの多大な協力があったから、乗り越えられたんだ思っています。
何で合格したか?
それは、人それぞれ違うと思います。
自分のノウハウを、ここに公開しても、それを見た人の全てに有効とは限りません。
自分でそれを考えて自分なりの方法をみつけないと、意味がないとも思います。
だから、あえてブログには公開しないのです。
(あ、でもMMCの合格体験記には書くと思います・・・(笑)。)
ただ、いろんな方からもらった言葉に大きなきっかけがありました。
勉強だけではなく、いろんな形で自分に大きな気づきを与えてくれた言葉が、このエントリを読んで下さっている方のきっかけになればという思いで、少しご紹介したいと思います。
・診断士として通用するような勉強をしているか?合格するだけの勉強なんて意味がないし、そんな勉強じゃ合格できないよ。将来診断士として活躍するための勉強をしなさい。(MMC前田先生)
・お客さんは、1番良い提案をするコンサルタントのところにしか相談に行かないでしょ。だから、受験生時代は常に1番を目指したよ。事例問題も受験勉強じゃなくて仕事って考えたら、やっぱり誰にも負けない良い仕事をしないとお客さんが付かないよね。だから、考えて考えて考え抜くんだよ。(MMC中居先生)
・それじゃ、模範解答のコピーマシンだ。自分で考えたことを、自分の言葉で、相手に伝わりやすく、書きなさい。
模範解答のコピーのような答案は、何の役にも立たないよ。模範解答をぶち壊せ。(MMC前田先生)
・問題を診断の流れで説明できるか?与件文は調査結果だ。調査→分析→診断の「診断の流れ」を意識して問題に取り組まないと、事例企業に求められている正しい改善策を提案できないよ。(MMC前田先生)
・全部完璧に出来る人間なんていないよ。全体で何点。物事をトータルに考えて問題を解きなさい。ただし、戦略の方向性だけは絶対に見失っちゃダメだ。(MMC阿部先生)
・自分を信じて自分のために勉強しないとダメだよ。周りに振り回されるな。自分がどうありたいかがはっきりしていれば、他のことにかまっている暇なんてないだろ。(友人)
・(とある喫茶店で、)この店どう思う?何が経営課題になるかな?競合は?立地は?客単価は?売り上げを伸ばすにはどこをどう変えたら良い? ほら、勉強なんてテキストがなくてもいつでもできるんだよ。普段良く行くお店や何気なく入ったお店を見て、それで自分なりに診断するのも勉強だよね。だから、忙しくて勉強する暇がないなんてのは理由にならないでしょ。診断士の受験生は勉強してない奴が多いよ。(MMC中居先生)
と、まだまだたくさんあるけれども、学習を続けていく中で出会った人や言葉から、自分を前に進める勇気をもらいました。それらは、自分にとっての大切な宝物です。
周りの人が沢山助けてくれたから、合格できました。
2007年を振り返ると、いろんなことを自分なりに考えた年でした。
そして、自分なりに色々考えて出した答えに対して、いろんな人から助言をもらった年でした。
本当にどうもありがとうございます。
「なりたい自分」になるために費やした3年。
その3年の中で一番いろんなことを考え、切り拓いた1年。
2008年は、いろんな人への感謝の気持ちを抱きながら中小企業診断士になるよ!
良いお年を♪